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歯周病・インプラント周囲炎のリスクを知るPg菌の遺伝子検査

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以前より行なっている歯周病細菌の遺伝子検査(PERIO ANALYSE)に加え、新しい検査を開始しました。それがPg菌の遺伝子タイプ検査です。

歯周病は特有の細菌が大きく関与している事が判かっており、特に強力なのが

  • Pg菌 (Porphyromonas gingivalis)
  • Tf菌 (Tannerella forsythia)
  • Td菌 (Tleponema denticola)

の3つ。これらのどれかが検出され比率が高かったら、その方は歯周病のリスクがひじょうに高い、インプラントも将来周囲炎に移行する可能性が高いと言われています。

ところがこのうちPg菌は遺伝子タイプが6種類もあり、それぞれ悪性度がかなり違います。最も悪性度が高いのが2型でオッズ比は約44、次いで4型で約14となることが判っています。

新しく導入された遺伝子検査は、まず代表的な歯周病源菌5種類を調べ、Pg菌が検出された場合はさらにその遺伝子タイプまで調べるというものです。

上の表では棒グラフの2が大きく伸びており、Pg菌の比率が高い事を示しています。さらにPg菌の遺伝子検査をすると、2型が陽性とあり、歯周病とインプラント周囲炎のリスクが高い事を示しています。したがってメンテナンスの間隔を通常より短くしたり、栄養に注意し抵抗力を上げておく必要性がある旨を患者さんに報告することになります。

一方で、Pg菌が検出されたとしても3型や4型であれば、従来から言われているような危険性は少ないとも考えられます。

難しいのが1型で、実は1型にはただの1型と1b型の2つがあります。1型の悪性度オッズ比は0.16と低いのに対し、1b型は9.21と少し高くなっています。今の所両者を判別する安価な検査がないのが悩みどころです。

この新しい検査の導入で、従来から行ってきたPERIO ANALYSEはどうするのかというと、実はこちらはカンジダを検出する事ができるのでやはり必要です。

本当は一つの検査で全てが網羅されれば良いのですが、なかなかそうは行かないのが残念です。臨床所見でどちらを選ぶか判断することになります。問診で腸内カンジダが疑われる場合は、有機酸検査といっしょにPERIO ANALYSEを使おうと思っています。

歯周病の細菌叢は生涯変わることはないと言われ、判ってもやることは変わらないので無意味と考える専門医の先生が多いと思います。細菌の構成比率は変わらないので、絶対量を減らす事が重要なのは事実です。

しかしリスクのオッズ比を知る事はメンテナンスの指標を知る上で非常に重要であり、特にターンオーバー期間が通常の3倍もあるインプラント周囲歯肉へのリスク評価は重要です。また患者さんから他人に(特に若年者)に感染するのを防止するのに重要です。

口腔内細菌叢は腸内細菌叢同様に変える手立てが出てくる可能性は十分あります。その代表がロイテリ菌です。これにより、細菌の攻撃から立ち直る期間中の細菌の再攻撃を弱くする働きが期待できます。

歯周病は予防が第一ですので、まずリスクを知る必要があります。患者さんの病気の現在地を知るということです。

そしてすでに歯周病やインプラント周囲炎になってしまった方にも、メンテナンスの指標として重宝します。特に難治性と呼ばれる治りにくく半ば諦め状態の方には、積極的に提案してゆこうと思います。

なおこの新しい歯周病原菌検査(Pg菌遺伝子タイプ検査を含む)は、¥27,000(税込)で承っております。初診カウンセリングと基本的な診断を受け、歯周病について正しい知識をお持ちの方が検査対象となります。

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