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歯科はもっと内科的なアプローチが必要

更新日:

009
あなたはおかしいと思いませんか? 医科と歯科が分離していることを。

口はもちろん体の一部です。でありながら歯科は医科から分離し、口だけが体から独立し、医科とは無関係のように思われています。法律も教育も、医科と歯科で分かれています。

しかし間違いなく、歯科は医科の一分野です。整形外科や耳鼻咽喉科と同列です。なぜ歯科だけが分離独立してしまったのでしょう?それは歯は生体の中で最も「物」としての性格が強く、それを治すために「人工材料」を多用するからでしょう。たしかに他の科に比べて特殊です。

「物」に近い生体と言えば毛や爪もそうですが、こちらは何もしなくても伸びきてきて、その度切って行かなくてはなりません。しかし歯は伸びるわけではなく、一度損傷すると二度と元には戻りません。しかも永久歯は過酷な環境で70年以上も使わなくてはならないので、極めて高度な管理が必要です。

物としての歯は、損傷しても皮膚の傷のように自然に治ることはありません。そこで欠損を人工物で修復しましょうというのが、詰め物・被せ物・入れ歯であり、これが歯科医療の大きな役割です。

さて歯は体の一部ですから、「物」であると同時に「生命体」としての側面があります。歯の内部や周囲には血流があり、再生や免疫反応が起きています。しかしこの部分への理解があまりに手薄で「物」の修復に偏重していることが、現在の歯科の最大の問題点ではないかと思います。健康保険もそのようにできており、物に対する給付に偏っています。

医科の先生で歯科に詳しかったり理解がある先生は稀ですが、その逆もしかりです。歯科の先生は、とりあえず大学で内科や外科を習いますが、最低限のことだけ解っていれば仕事はできます。だいたい「物」を治すことに集中すれば良いのです。

歯科では生命の内なる力である「自然治癒力」や「免疫」を考える必要はあまりありません。しかし歯周病やインプラント治療を考えるとき、もっとそのような知識を持って実践しなくてはならないと感じています。たとえば歯肉や骨の再生を考えたとき、外側から形態を整えて治りやすい環境を与えるのが今主流の考えです。しかし私はこれに加えて、内側から治す力を与えるともっと良い結果がでると考えています。

たとえばビタミンCは、コラーゲンの生成力をアップし傷を早く治し、白血球の動きを加速させ感染を防ぎ、歯周ポケット内の酸化を抑止し、治療ストレスによる副腎疲労を回復させます。ビタミンDは免疫に直接作用し感染を防ぎ、骨の再生を加速します。現代人に多い、タンパク質・鉄・亜鉛の不足を改善しておけば、治療結果はより良いものになるでしょう。これには腸内細菌の質が大切で、特に高齢者に重要です。

私はたまに脳神経外科に行くのですが、そこでは毎回採血があり、外科でありながら内科の診断がメインです。医科ではどんな科であってもまず内科の話があり、食生活の話があります。歯科ではどうでしょう?歯とはほぼ「物」だから関係ないのでしょうか。それをやるのは口腔外科くらいなもので、歯周病の専門医でもそのような話があるのは稀です。

私たちは患者さんに初診のときに、直近の健康診断のデーターがあればお持ちいただいてます。なんで歯科でそんな事をと思われる方がほとんどですが、そこから得られる情報はこれから始まる治療やメンテナンスを円滑に進めるために活かされます。足りない項目は追加検査が必要ですが、それを栄養医学的な検査値の読み方というものをすると、あなたの未来にまた大きな可能性が見えてきます。

私たちは歯だけを口の中だけを診ているわけではありません。あなたの未来も診ていこうと思っています。



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