吉田歯科診療室デンタルメンテナンスクリニック

歯周病も根管治療も、顕微鏡・レーザー・CTで確実な治療を

高濃度ビタミンC点滴療法とは

      2017/05/21

高濃度ビタミンC点滴療法は、現在一部の先進的な内科などにて、がん治療やアンチエイジングに応用されている治療法です。当診療室ではこれを歯科口腔外科に応用し、以下の効能を期待します。
  1. 白血球の遊走性促進(感染防御)
  2. 強力な抗酸化作用(活性酸素の除去)
  3. コラーゲン生成促進(歯肉や骨の治癒促進)
  4. 治療ストレスによる副腎疲労の回復
  5. 二次的に美白効果や腸内細菌叢の健全化、鉄吸収促進

インプラント手術中や歯科衛生士によるクリーニング中など、術中に点滴を行うと効果的です。

ヒトはビタミンを造れません

ビタミンとは、生命を維持するために必ず摂取しなければならない物質の総称で、現在A〜E、K、Pなどがあります。

その中でビタミンCは本来アスコルビン酸と言われ、欠乏すると壊血病になることが知られています。古くはバスコ・ダ・ガマの航海でその存在が知られ、漫画ワンピースでも壊血病のシーンが出てきます。

人の祖先は元々はアスコルビン酸を体内で産生する能力を持っていましたが、野菜や果物を摂取できる環境に生きているためにあえてその能力を捨て、代わりに高度な進化を手にしたのだろうと推察されています。アスコルビン酸の需要を「自前」から「外部委託生産」に変更し得意分野に集中したのですから、なにか最近の企業経営に似ていますね。

ところで他の動物はどうかというと、犬・豚・ヤギは体内でアスコルビン酸を産生しています。ですから犬にとってアスコルビン酸はビタミンCではありません。

またヤギは病気になると、平常時の7倍ものアスコルビン酸を産生し、病気の回復に充てるそうです。人にもそれくらいの需要増があると言われています。

著しい不足のビタミンC

現代人の栄養摂取量は著しく低下しており、ビタミンCも例外ではありません。厚生労働省が定めた成人の最低必要量は1日100mgですが、実はこれは壊血病が発症しないギリギリの量で、ビタミンCの持つその他の効果の不足について考えられていません。

ビタミンCが持つ効果は主に次の3つで、歯科治療中にはとても都合が良い項目が並んでいます。

  1. コラーゲンの生成促進(傷の治りを加速)
  2. 白血球の動きを加速(感染防止)
  3. 活性酸素の消去(抗酸化)

もちろんその効果を狙うには、もっと多くの量が必要です。では野菜や果物をたくさん食べれば良いのでしょうか。最近の野菜は栄養の含有量が低いことをご存知と思いますし、加熱したら壊れてしまいますので、大量に食べることは難しいでしょう。また果物は酸や果糖の悪影響を無視することができず、非現実的です。

医療用サプリメントもよいのですが

信用のある医療用サプリメントを使うのも良い方法です。しかし人の腸はビタミンCを吸収できる量が決まっており、一度に大量に摂取しても下痢をおこすだけで吸収されません。

それを防ぐためには少量を何回にも分けて飲むのですが、それでも血中濃度は3.9mg/dl以上にはなりません。

日常はそれでも良いかもしれませんが、治療中にはまだもの足りません。長時間に渡る治療はストレスで多くの活性酸素が発生しているでしょうし、抗ストレスホルモンを出す副腎というところが働きすぎで疲労し、治療が終わったらもうヘロヘロで…という事を防ぎたいのです。

そのためにはもっと効率的にビタミンCを入れる方法が必要です。

ガン治療にも使われる高濃度ビタミンC点滴

そこで考えられたのが、ビタミンCを直接点滴しようというものです。そんな事をしてだいじょうぶなのかと思われるかもしれませんが、ビタミンCは極めて安全な物質で、100g点滴しても正常細胞にはまったく問題ないことが解っています。

それとは逆に、例えばガン細胞はビタミンCをブドウ糖と誤認し取り込んでしまうので、エネルギー不足で死んでしまいます。これと食事療法を併用したVKT療法という新しいガン治療が注目を浴びています。

当診療室ではガン治療までは行いませんが、治療効果を上げる事と疲労回避のために治療中に主にビタミンC25g点滴を行っています。

ビタミンCは血中濃度と比較して、胃に7倍、脳には20倍、白血球には80倍、副腎にはなんと150倍ものビタミンCが存在します。濃度が高い=需要が高い=早期に枯渇するという事ですので、酸化ストレスや炎症がある状況では極めて有効です。

高濃度ビタミンC点滴療法は、すでに医科では盛んに行われていますが、歯科では普及していない珍しい方法です。

なお二次的な効果として、美白効果や腸内細菌の健全化などがあります。

日本では造れない点滴用ビタミンC

高濃度ビタミンCの製剤は、アメリカMylan社製の専用薬で、アイルランドの工場から信用あるルートで直接冷蔵空輸されてくるものです。実は日本では法律の問題で防腐剤入りのものしか作れないので、高濃度点滴には使えません。

ビタミンCは常温でも壊れやすいので、厳密な管理のもと冷蔵空輸されてきたものを使います。そのため、若干お値段がすることをご理解ください。

施術は高濃度ビタミンC点滴療法発症の地であるアメリカのリオルダンクリニックのプロトコルに基づいています。初回のビタミンC点滴量は、体を慣らすために12.5gをお勧めしています。

初回は必ずG6PD検査をしてから

ごく稀にビタミンC点滴で気分が悪くなりやすい体質の方がおられます。それを防ぐために、初回は必ずG6PD検査というものが必要です。これは専用の検査機械を使い、4分で診断できるものです。この検査は初回だけでよく、2回目以後は不要です。

ペットボトルのお茶のビタミンCは

ペットボトルのお茶の成分表示を見ると「ビタミンC(酸化防止剤として)」と書いてあります。ではこれを飲めばビタミンCが摂取できるのでしょうか。答えは「ほとんど期待できない」です。

お茶をボトル詰めした時にあったビタミンCは短時間で酸化され効力を失い、そのままお店に並びます。ペットボトルのお茶は、あなたの健康を考えてビタミンCを入れているわけではないのですね。

高濃度ビタミンC点滴療法 料金

  •  25g  ¥16,200
  •  50g  ¥21,600
  •  75g  ¥27,000
  • G6PD検査 ¥8,640

さらに詳しい情報は、スタッフまでお問い合わせください。

高濃度ビタミンC点滴療法 パンフレットのダウンロード

 

ビタミンC 参考サイト

  1. ビタミンCハンドブック《ら・べるびぃ出版》
  2. 栄養素の説明 ビタミンC 《オーソモレキュラ.jp》
  3. 高濃度ビタミンC点滴療法を用いたがん治療に関する情報《点滴療法研究会》
  4. Now Foods, C-1000、250錠 《iHerb》
  5. 人間が生きていく上で欠かせないビタミンC、注目されるビタミンDと鉄分のサプリメントの効用は?《ヘルスプレス》
  6. ケトン食ががんを消す 《光文社新書》
  7. 高濃度ビタミンC点滴《分子栄養学》
  8. ビタミンC点滴が必要な理由《分子栄養学実践講座》

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