歯を拡大して見ることで
根管治療などの治療のやり直しが
正確にできる顕微鏡治療術・1

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ちょっと古い記事ですが、健康雑誌の老舗「安心」2010年1月号に、私達の顕微鏡歯科治療の記事が掲載されました。編集部のご好意により、ここに全文を掲載させていただくことができました。関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
 
なお誌面はモノクロですがこちらではカラーで、また原画であるビデオもごらんいただけます。 

  

顕微鏡による治療中

 

20倍まで拡大し細部をくまなく明るく見る

インプラントを中心に、近年の歯科治療は、日進月歩の勢いで技術革新が進んでいます。
 
私の医院では現在、そのインプラントはもちろん、CT診断、レーザー治療などの先端的な治療を実施していますが、今回は顕微鏡(マイクロスコープ)を用いたむし歯治療についてお話しいたしましょう。
 
顕微鏡歯科治療といっても、聞きなれない人も多いでしょう。日本で普及し始めたのは1990年代後半からです。
 
これは治療を専用の顕微鏡を覗きながら行うもので、歯科医師はレンズ越しに患部を20倍程度にまで拡大して見ながら治療を行います。
 
その一番のメリットは患部をただ拡大するだけではなく、細部をくまなく明るく照らして見れることです。
 
何だ、それだけのことかとお思いになるかもしれませんが、これは歯科治療においてとても重要で画期的なことなのです。
 
顕微鏡を用いない従来の肉眼だけによる歯科治療とは、信じられないかもしれませんが歯科医師はちゃんと見えていない状態ででしか施術できないのです。
 
おおよその見当をつけながら削ったりしているのが実態で、いわば経験と勘の世界なのです。名人と呼ばれる先生がおられるのはそのためです。
しかし顕微鏡はムシ歯から歯周病・インプラントまですべての歯科治療の常識を変えてしまいました。
 

勘と手探りの治療から見える確実な治療へ

先にお断りしておきますが、従来の治療法を否定したり批判したりするわけではありません。これは人間の能力の限界であり、仕方がないことなのです。人間の目が顕微鏡より良く見える事はないのですから。
 
前歯の表だけならまだ何とかなるかもしれません。しかし奥歯の治療となるとどうでしょう。小さなむし歯でも、治療の機械を入れた瞬間に患部は隠れて見えなくなります。そこに水をかけながら削りますので、もっとわからなくなります。
 
たとえていえば、それは野球の投手が捕手の構えるミットの位置を確かめた後、目隠しをしてそこへ投げるようなものです。ストライクが投げられる可能性はほとんどないでしょう。
 

 
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