インプラントのすべてがわかる本 インプラントで自分の歯も守る

インプラントで自分の歯も守る

以上のように、ブリッジも入れ歯も多くの問題があることがおわかりいただけたと思います。

これだけ問題がありながら今も使われているのは、前述のようにほかに選択肢がなかったからでしょう。しかし今はインプラントがあるのですから、どれが本当に自分のためになるのか考えてみる必要があります。

インプラントはなくなった歯の位置に、そのまま置き換わるような形で植え込まれます。これを「インプラントを埋入(まいにゅう)する」といいます。

インプラントは単独で機能するため、周囲の歯にはいっさい負担をかけません。そのためブリッジや入れ歯の問題点を一気に払拭するといえます。

歯を失った部分をインプラントで治療すれば、周囲の歯は余計な負担をかけられることもなく、本来の仕事だけしていればいいのです。私はこれが一番自然に近い状態だと思います。今ある歯を犠牲にしてまで行うブリッジや入れ歯による治療は、人生の最後の方で使う切り札として温存しておいて欲しいのです。

インプラント治療が一般化しているドイツでは、歯1本だけの欠損ではブリッジ治療の選択肢はなくなる方向にあります。よほど特殊な場合を除いて、インプラント治療が第一に考えられます。

アメリカでは、治療の選択肢にインプラントの可能性があることを患者さんに説明しなかった場合は、訴訟になる恐れもあるそうです。それも極端な話とは思いますが、ドイツでもアメリカでも、健康な歯に余計な負担をかけてはいけないという考えが根底にあるようです。

ただしこれから述べるように、インプラントにもそれなりの問題点があり、それゆえに反対する先生も多いのです。たしかに無理してまでインプラント治療を行う理由などありません。

私は患者さんの口や全身の状態、そして生活環境まで総合的に判断し、インプラントとそれ以外の治療法のどちらが未来のためになるのかをお話しするのです。

インプラント治療の失敗とは…LinkIcon