寝たきりになったら
「インプラントが入ったはいいが、寝たきりになり誰も磨いてくれなくなったらどうしたらよいのか?」とよく質問されます。それに対し私は次のようにお答えしています。
「確かに、磨いてくれる人が近くにいてくれれば幸運ですが、まだ日本はそこまで制度やヘルパーさんの教育が行き届いていません。でも、心配いりません。あなたの健康度はインプラントによって上がり、健康寿命は延びます。あとは食事に気をつけ、よく噛み、過去の生活を振り返り自然や自分自身と対話する生き方をすればいいのです。そうすれば寝たきりの期間は短縮され、自然で健康な死に方ができるでしょう」
つまり、インプラントと残された自分の歯を大事にして丁寧にケアし続ければ、寝たきりになる可能性は低くなり、たとえそうなるにしてもその時期を遅らせることができる、ということです。
そうなれば介護期間における、口腔ケアに必要なマンパワーも大幅に削減され、コストの削減にもつながるでしょう。
長期間寝たきりで介護され、生かされることを望む人は多くないはずなので、インプラントの普及は行政にとっても市民にとっても多大なメリットをもたらすと思います。
質問に対する答えのなかで「自然で健康な死に方」と表現しました。これは、高齢社会を語る時によく使われる「PPK」と同義です。PPKとは「ピンピンコロリ」の頭文字で、さっきまで元気だった人に突然お迎えが来たという意味です。ふざけた言葉に聞こえるかもしれませんが、理想的な死に方をあらわすたいへん的を射た言葉です。私も元気よく死にたいと思います。

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